生産農家との強い絆と技術向上

丸堀製茶は創業以来、掛川の生産農家と「一蓮托生」の精神で歩みを共にしてきました。
お茶づくりは農家の存在なくしては成り立たず、互いの信頼と協力が品質の根幹です。

私たちは「丸堀会」という約17軒の篤農家(とくのうか)で構成された会を主催し、年間を通じて品評会や研修会を開催しています。品評会では技術を競い合い、研修会では最新の栽培方法や市場動向を共有。
さらに、お互いの農園を訪問して意見交換を行い、密接なコミュニケーションで信頼を深めています。

丸堀会のメンバーは、掛川市の茶品評会で毎年多くの入賞実績を誇り、その高い技術力は全国に広く認められています。
こうした活動を継続することで、掛川茶全体の品質向上とブランド価値の向上が実現しています。
農家との結びつきは、丸堀製茶が掲げる品質第一の姿勢を支える大きな柱です。

年間を通じた安定した取引と相互支援

お茶は一番茶、二番茶、秋番茶と年に複数回収穫されますが、農家の経営安定には全ての茶期の茶葉を適正価格で買い取ることが欠かせません。丸堀製茶では、一番茶から秋番茶まで通して仕入れを行い、生産農家の年間を通じた安定経営をサポートしています。

また、高級茶から日常使いのお茶まで幅広い価格帯の商品を揃え、あらゆる等級の茶葉を無駄なく活用できる体制を整えています。
新茶期には社長自ら農家を訪問し、その年の作柄や生育状況を直接確認。お互いに情報を交換しながら、その年の最適な取引条件を模索します。

さらに、製茶加工の現場では、原料を提供してくれた生産者の顔を思い浮かべながら丁寧に仕上げます。
栽培や製茶に関する助言を行う一方で、農家から土壌管理や栽培技術の知見を得るなど、双方向の学び合いを大切にしています。
この相互支援こそが、安定した品質と信頼を築く基盤です。

地域全体での茶業発展への貢献

丸堀製茶は、地元茶商組合の活動にも積極的に参加し、掛川茶の品質向上とブランド力強化に努めています。掛川茶の名を広めることは、地域全体の茶業の発展につながると考え、イベントや広報活動にも力を注いでいます。

掛川茶は地域の文化であり、誇りでもあります。その価値を守り、次世代に継承することも重要な使命です。同時に、農家との連携を深めながら、持続可能な生産体制の構築にも取り組んでいます。

高齢化や後継者不足など、地域が抱える課題に正面から向き合い、解決へ向けた取り組みを進めています。また、新たな需要や市場変化に対応するため、商品開発や販路拡大にも挑戦。

丸堀製茶は、地域と共に歩み、掛川茶の未来を切り拓く存在であり続けます。その歩みは、地域全体の茶業の活性化と持続的な発展を後押しする力となっています。

丸堀製茶の4つの強み