食品安全マネジメントシステムの導入

丸堀製茶では、2024年にISO 22000を取得しました。
この国際規格は食品安全マネジメントシステムの国際標準であり、原材料の調達から製造、出荷に至るまでの全工程において、安全性を確保するための体制を構築・運用していることを証明するものです。
さらに、この取得は社員一人ひとりが食品安全の重要性を共有し、日々の業務において確実な管理を実践している証でもあります。
そして、当社のお茶製品がより安全に、より確実に管理されていることをお約束します。

トレーサビリティの実現

丸堀製茶で扱う荒茶原料は、すべてトレーサビリティ(追跡可能性)を確保しています。どの畑で、誰が、どのような方法で栽培したお茶なのかを明確に記録・管理し、万が一の際にも迅速かつ的確に対応できる体制を整えています。
また、地元の生産農家における栽培方法や肥料・農薬の使用状況なども詳細に把握し、品質や安全性に関する情報を常に共有。
こうした徹底した管理体制が、お客様に安心・安全なお茶を安定してお届けするための確かな基盤となっています。

茶草場農法の支援

世界農業遺産に認定された「茶草場農法」は、掛川市東部の粟ヶ岳の麓で受け継がれてきた環境保全型の伝統農法です。
秋に茶畑の畝間へ山草を敷き詰め、土壌を豊かにし、化学肥料の使用を抑えつつ、生物多様性の保全にも貢献します。
丸堀製茶では、この農法で育てられたお茶を積極的に取り扱い、環境と調和した持続可能な農業を支援しています。自然を守りながら、旨味豊かで香り高いお茶を生むこの農法は、掛川茶の個性を支える要です。
その価値と魅力を広く発信し、未来へ継ぐことも、私たちの使命です。

省力化と環境負荷の低減

最新の製茶設備を導入し効率的な生産体制を構築することで、エネルギー消費と経費削減を両立し、製茶工程の自動化による人的コスト抑制と省エネルギー型機械の導入によるランニングコスト削減を通じて、環境負荷低減と経営効率改善を実現しています。
また、製茶工程で発生する茎や粉などの副産物も無駄なく活用し、資源の有効利用を推進。工場内では微粉末を吸い込むバキュームを設置し、空気環境の改善と粉じん再利用を実現。働く環境の向上と環境負荷の低減を両立させています。

有機JAS認証の取得

2024年、丸堀製茶では「有機JAS」認証も取得しました。これは、化学合成農薬や化学肥料に頼らず、環境に優しい農法で栽培されたお茶の加工・販売に取り組んでいる確かな証です。
有機栽培は環境負荷を減らすだけでなく、お茶本来の香りや旨味、そして奥深い味わいを引き出すとも言われています。私たちは、自然と調和した農法で育てられたお茶の魅力と価値を、これからもより多くの方々に知っていただけるよう、国内外に向けて積極的かつ継続的に発信してまいります。